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ものづくりの原点


第43回

ガラス瓶の塗装を高付加価値化 [和光化学工業]

米田禎孝社長

米田禎孝社長

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静電塗装のノウハウを活用して開発

静電塗装を施したガラス瓶

静電塗装を施したガラス瓶

すりガラスのような乳白色や、薄い青色などで彩られたガラス瓶。これらは瓶そのものに着色してあるのではなく、塗装が施されているのだ。本来絶縁体であるガラスに塗料の吸着を可能にしたのは、和光化学工業(大阪市平野区、米田禎孝社長、06-6792-5525)。ガラス瓶塗装の先駆けである。家電などの金属製品では主流であった静電塗装の技術を独自に編み出したのである。粒子の細かい塗料と、既製品を改良したオリジナルの機械を用いており、90〜95%と高い塗料吸着率を誇る。

同社の静電塗装は環境にも配慮している。塗装工場では従来の塗装作業現場にあるような塗料独特のにおいがほとんどせず、塗料による汚れも見あたらない。生産ラインは無人化を実現し、ほこりが舞い散らずに大気汚染も低減できる。2000年には大阪市から「快適工場」に選ばれるなど、その技術や設備は高い評価を受けている。

金属製のコンパクトや化粧品のふたの塗装をしていた同社が、顧客の要望に応えて化粧品向けのガラス瓶の塗装に取り組み、量産技術を確立したのは1970年のことだ。塗装対象となる瓶と塗装機の間に静電気を発生させ、霧化した塗料粒子を吸着させる。通常のスプレーガンによる塗装に比べ、瓶の側面や背面まで均等に塗装することが可能。

レーザー加工後のガラス瓶

レーザー加工後のガラス瓶

静電塗装のノウハウを活用して開発したのが、「ガラス瓶のレーザーマスキング技術」。塗装後の瓶に特殊なレーザー光線を当て、一部分を蒸発させて塗料をはく離することで瓶に自由なデザインを施すことができる。瓶の形に沿ってレーザーを当てられるため、瓶の表面を傷つけずに曲面処理することが容易で、複雑な模様の表現も可能になる。主に酒類などの飲料瓶向けの加工技術だったが、今後は化粧品、特に高級化粧品向けに積極的に売り込んでいく考え。

塗装を高付加価値化

レーザー加工作業の現場

レーザー加工作業の現場

同社ではほかにも瓶から紫外線(UV)を遮断し内容物を守るなど、塗装自体に機能をもたせ高付加価値化している。多様な塗装関連技術が結集して複合化したのを機に、実用化したレーザーマスキング技術を06年の「ものづくり基盤技術高度化法」に申請。切削加工分野で認定を受けた。レーザー加工に用いる新しい装置も開発する予定で、塗装分野でのオンリーワン企業を目指す。

同社の静電塗装技術は海外でも認められており、将来的には海外ブランドの製品、特に化粧品のガラス瓶の塗装を手掛けたいという夢をもつ。当面は日本での展開に注力する方針だが、現段階でも並行して米田社長自ら海外で広報活動を進めており、「オファーがあれば進出したい」としている。


掲載日:2007年8月 2日

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