本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 製品・技術を開発する > ものづくりの原点

ものづくりの原点


第17回

新感覚のバインダー金具を市場に投入 [バインド・ギアコーポレーション]

熊谷純一社長

熊谷純一社長

ウェブサイトへ

新しい発想の製品で勝負

バインダー用金具は機能の充実や高級化とは無縁と思われがちだが、バインド・ギアコーポレーション(千葉県松戸市西馬橋幸町13、熊谷純一社長、047-312-1551)は安心や安全をキーワードに商品を開発。この社会通念をくつがえした。環境や事故防止に配慮した製品を香港企業に委託して生産。ファイル・バインダー業界に革新的な商品を投入し続けている。

同社は生産委託先である香港の「WORLD WIDE」製のファイル用金具を日本に輸入販売するとともに共同開発を手掛け、日本人の感覚に合った高付加価値の製品を市場に投入してきた。

バインダー用金具

バインダー用金具

その代表的な製品が01年に発売した分別廃棄が可能なリングバインダー用金具。ファイルなどに取り付けられた金具を、ドライバー1本で簡単に取り外せる製品で、使用済み金具は金属資源ゴミとして再資源化できる。同製品は経済性に優れている点が評価され、04年に「モノづくり部品大賞(日刊工業新聞主催)」を受賞した。

開発した製品数はすでに400を超え、毎年100万本ずつ出荷量を増やしており、05年には全国シェア1位を達成した。

一方、販売面でも手を打った。06年に販売を受け持つバインド・ギア・フィッティングサービスを子会社化。これによって消費者の感覚を優先する商品開発方式を導入。消費者へアピールできる体制を整えた。熊谷社長は「消費者の持つバインダー用金具の無機的なイメージを変えていきたい」と意気込む。

旧体制からの脱却

熊谷社長は父親の経営する熊谷製作所(千葉県松戸市)でモノづくりを学んだ。バインダー用金具を企画、製造する老舗金具メーカーで、売り上げアップのための改革を実施。年商を20%増加させる実績を残した。

しかし「昔の町工場そのものの父の会社では、自分がやれることに限界があった」(同)と起業を決意。当時、一般小売り向けのバインダー用金具市場は成熟しておらず、開発と商社の両機能を持つバインド・ギアコーポレーションを99年に設立した。

熊谷社長は「文具金具を製造する父の会社を見てきてモノづくりの現場を知っているのが強み」(同)と自信を冷静に分析する。在庫のコンピューター管理システムを立ち上げたほか顧客の携帯電話から24時間、バインド・ギアコーポレーションの在庫を確認できるサービスを提供。顧客に親切なサービスで信頼を獲得してきた。

「信用は業界でのブランド力につながる」(同)との信念通り、ブランド力を落とす安売りは一切行わず、高品質な製品開発と行き届いたサービス提供にこだわり続けている。

「アイデアだけではなく、確信を持って将来ビジョンを描くことが大切」と(同)断言。今後は輸入、販売に加えて製造も手掛ける計画で、将来は文具金具の総合企業を目指す計画だ。

消費者のニーズ優先

ユニバーサルデザインの文具金具を発売して1年になる。消費者が付加価値で文具を選ぶようになるという先を見越した挑戦だ。消費者の意識を変える営業力が必要であり、販売会社買収が将来の総合的な文具金具企業に向けた弾みとなるか注目される。

「死後も会社を存続させたい」と後継者のいない熊谷社長は株式公開を目指しており、市場に必要とされる会社づくりにこだわる。「自分をチェックする強さ」が経営者には必須だと、手綱を緩めない。


掲載日:2007年2月 1日

前の記事次の記事

千葉県環境製造業


このページの先頭へ