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ものづくりの原点


第14回

中国に負けないモノづくりを目指す [飯塚製作所]

飯塚 博社長

飯塚 博社長

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独自のコンセプトでモノづくり

飯塚製作所(奈良県大和高田市、飯塚博社長、0745-22-3515)は、高品質と低コストをモットーに自動車部品を生産するメーカー。金型づくりから部品供給までの一貫生産体制を構築しているのが強みで、「世界の工場」と言われている中国に負けない体制づくりを進めている。

飯塚博社長は金属プレス加工の職人で、1964年に独立。72年に金型の製造販売を開始したのをはじめ、81年には冷間圧造部品の生産にも着手した。いずれも独学で生産方法などを研究し、改良を重ね、自らの手で事業を拡大してきた。

現在生産するのはシートベルト、ステアリング、エアバッグ用の各種部品で、ほかにもポンプ部品、工具部品、水回り部品などを生産する。経営方針に技術知力を掲げ、「独自のコンセプトで、製品製法の開発から金型の設計製作を行っている」(飯塚社長)という。

具体的には冷間鍛造で蓄積してきたノウハウと、最新鋭設備との組み合わせだが、とくに部品を作るための金型の長寿命化にはこだわりを持つ。製品に応じて金型に使う素材を超硬や高硬度鋼などに変形していくほか、最適化設計を実践する。「これにより部品価格の低価格化が可能になるほか、品質面でも差別化できる」(同)とし、創意工夫を繰り返している。

設備投資を積極化

生産設備の充実ぶりも強みで、主力の針工場(奈良市)には最新の鍛造プレス機、マシニングセンター、旋盤、放電加工機、平面研削盤などを配置。また検査装置においても3次元測定機、真円度測定機、形状測定機などをそろえた。管理面でも生産システムを導入し、納期対応を強化している。

生産設備が充実している主力の針工場。中国に負けないモノづくりをするため無人化率90%を目指す

生産設備が充実している主力の針工場。中国に負けないモノづくりをするため無人化率90%を目指す

06年11月には約4億円を投じて同工場の増築工事も完了。受注への対応強化と、研究開発体制を充実した。増築面積は660平方メートルで、研究開発用として日本製の工作機械2台のほか、スイス・ヒフナー社製の切削専用機など合計4台を導入した。

ヒフナー社の機械は加工物を置くテーブルの回りに切削工具が配置されている構造で、「日本国内に20台もない」(機械工具商社)と言われている極めて珍しい機械である。量産部品の加工に適しており、同社ではこの機械を本格稼働させることで生産性の向上を狙う。

「今後も数億円規模の設備投資を行い、コスト競争力を高める」(同)としており、最終的には無人化率90%を目指す。その背景として「中国に負けないモノづくりをするためだ」(同)と言い切る。コスト競争力や開発力を強みに活路を開いてきたが、量産部品の生産においては海外に移るケースが後を絶たない。

新製品関連で受注も確保済みだが、中国の台頭で安閑としていられないのが現状だ。そこで技術力と工法に磨きをかけることに徹する。「幸いにも若手社員が育ってきており、後は労働条件を大手企業並にすると同時に、会社の知名度アップにも力を入れ、全体をレベルアップしていきたい」(同)という。

06年7月期の売上高は約17億円。07年7月期は研究開発が中心となるため減収を見込むが、「08年7月期には売上高で20億円以上を目指す」(同)と飛躍を誓う。

ISO取得で体制強化

一貫生産体制を構築し、高品質・低コストを追求する。強みは独自の発想で金型設計から製品工法までを開発している点で、自動車部品メーカーなどから高い評価を得ている。積極的な設備投資に加えて01年には品質管理・保証の国際規格「ISO9001」を取得。04年には環境管理・監査の国際規格「ISO14001」も所得。針工場の人員は総勢70人だが、社員数は25人と少ない。内製と外注のバランスを重視することで、経営効率も高めている。


掲載日:2007年1月11日

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加工奈良県自動車部品製造業金型


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