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ものづくりの原点


第12回

プラスチックマグネットコンパウンドでトップ走る [メイト]

赤岩修次社長

赤岩修次社長

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人材蓄積にかける

メイト(岡山県和気郡和気町佐伯526-3、赤岩修次社長、0869-88-0243)の主力製品であるプラスチックマグネットコンパウンドは、磁性材料の選択から始まり、微粉砕、表面処理、樹脂との混合、混練の工程を経て完成する。射出成形や押し出し成形により、任意の形状に加工ができるため、部品の高機能化や小型軽量化などが求められる分野で注目されている。

プラスチックマグネットコンパウンドで作られた各種形状の製品

プラスチックマグネットコンパウンドで作られた各種形状の製品

用途はモーターやセンサー、ポインティングデバイス、ローターなど自動車、家電、情報機器の製品など。磁性材料以外の機能性複合材料としては、シリコン粉末を利用した電磁波吸収材や鉛代替品の高比重材料、小型部品の製造向けに金属絶縁体金属(MIM)材料などがあり、さまざまな部品に成形後、アセンブリーされて身近な製品にも利用されている。

大手企業との競争の中で生き残りをかけた同社の戦略は、ユーザーとの連携強化。社内に成形機を設置、ユーザーにアイデア段階から量産までをサポートする体制を整えている。材料選定、製品図面、金型の設計、制作、成形条件の最適化、成形サンプル作製、評価まで一連の開発業務を支援する。

材料開発面でも「こんな材料があれば」というアイデアや「あと少し」といった問題点をユーザーと共に解決することが新製品開発にもつながるという。ユーザーからの案件は、難しいものばかりだが、「我々に教材を提供して貰っているようなもの」(赤岩修次社長)ととらえる。

同社の強みは専業メーカーとして、これまで蓄積してきた超微粉砕、表面処理、混合・混練の三つのコア技術。さらに社員の3割にあたる30人の技術開発集団。開発担当者が営業に同伴してユーザーを訪問することは日常で、ユーザーの声にスピード対応できる開発提案型企業を目指している。

社内情報を共有するため、毎朝、各部門の責任者が集まり業務会議を開く。問題は隠さず、これをチャンスにする方向で取り組む企業風土ができている。人材教育にも熱心で、開発する力、高品質な製品を安定して生産する力は、すべて人が基本とし、社員が自ら行動を起こし、革新を行える職場づくりに注力する。全体朝礼やQC活動のほか月1回の役職者研修、一般社員研修も実施している。

順調だった業績もITバブルの崩壊により、2002年3月期は売上高28億円強と前年度の40億円から急降下したこともあった。この大きな試練をバネに、内部強化に努めてきたほか、電磁波吸収材など新分野の拡充にも注力してきた。04年には中国・上海に販売会社「上海毎特通貿易有限公司」を設立、05年には新工場「MiraiF工場」や先端複合素材研究センターも完成した。

日本経営品質賞を目標に

同社では変化(change)、挑戦(challenge)、団結(collaboration)の三つのCをテーマに、売上高50億円を目指しているが、「今年度(07年3月期)にも達成できる見通し」(同)となった。売り上げ構成は現在、フェライト系コンパウンド6割、希土類系コンパウンド3割、マグネット以外1割だが、「近いうちに3割、3割、4割にもっていきたい」(同)。同社の実力を外部からも評価してもらうため、経営品質協議会の「日本経営品質賞」の受賞を目標に新たな挑戦も始めた。

機能性複合材料のオンリーワン企業を目指す

メイトは微粉砕加工を目的に、現会長の赤岩達重氏が70年に設立した。84年にプラスチックマグネットコンパウンドの分野に進出。フェライト系に続き、さらに磁力の強力な希土類系も手掛け、同分野ではトップシェアを誇る。

磁性材開発で培った微粉砕、表面処理などの材料調整や混合、分散、混練といった製造技術をベースに新材料の開発や新分野の開拓にも取り組む。最近では電磁波吸収材を開発、機能性複合材料のオンリーワン企業として注目されている。


掲載日:2006年12月21日

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