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創業者・中小企業ベンダーのためのソフトウェア・ジャストインタイム


勝つために何から始めるか

3. ソフトウェアものづくりの仕組み能力の獲得

成長へのコミットメントによって動き出すことが必要である。しかし、それだけでは足りない。成長し競合他社に勝つためには、持続して成長を続ける仕組みをビルトインし、スローガン倒れに終わらない強固なソフトウェア経営(組織)体質を獲得しなければならない。

図4-3は、我が国の強い「ものづくり」の典型とされる「トヨタ生産方式」をソフトウェアビジネスに当てはめて表したものである。この方式で、自動車業界で米国のシンボルともいうべきガリバー企業であったGM(ゼネラルモーターズ)すら追い抜く勢いである。

ソフトウェア・ジャストインタイム図4-3 ソフトウェア・ジャストインタイム

「ソフトウェア・ジャストインタイム(SW-JIT)」の目標は、競争優位の確立である。「トヨタ生産方式」には、QCDそして生産性の向上の柱として「ジャストインタイム」と「(にんべんのつく)自働化」の2つがある。ソフトウェアものづくりでは、「ジャストインタイム」は競争に勝つための自社のソフトウェア開発・提供の仕組みである。「自働化」は、自社の優れた技術者とそのナレッジ・スキルのネットワークである。

2つをともに強力に、そして成長させるものは、「人」の高い目標・バリューストリーム(プロセス)の見える化・徹底したムダの排除・そして人と組織が目標を共有し相乗効果を生むマネジメントである。

図4-3を見ると、2つの柱が自社を支えていることがわかる。「自働化」と「ジャストインタイム」である。にんべんのついた「自働化」は、人が知恵を出すことで不良品を生産しないこととされる。機械が不良品を作っているのであれば、不良品を作り続けるのではなく、機械を自動的に止める仕組みに改善することが必要である。

この発想は、機械に留まらず、製造工程、そして、あらゆる開発・生産等の業務活動に必要なことである。そして、重要な気づきはこの人の働きが、1人のエンジニアが何台もの機械を受け持つ「多能工」に成長し、生産性を大幅に向上させてきたことである。ソフトウェア開発ではどうすればこのような「多能工」が生まれるのであろうか。

一方、「ジャストインタイム」は、「必要なものを、必要なときに、必要なだけ」手に入れることができれば、生産現場のムリ・ムダ・ムラがなくなり生産効率が向上するという考え方である。この方式は、生産活動を円滑な流れを生み出す。これを支える情報伝達の手段が「かんばん方式」である。「見える化」を前提としている。

Part1〜Part2において、我々は多くの非生産的なソフトウェア開発の現状を見てきた。この「トヨタ生産方式」をソフトウェア開発に適用できないか、というのが1つの命題である。もちろん、それに限定する必要はない。しかし、ここには貴重なものづくりの成功例がある。

これらは、ソフトウェアビジネスでは何であろうか。自社の生き残る・勝てる仕組みづくりが急務である。マネジメントのリーダシップのもと、現実的で実践可能なアプローチが必要不可欠である。図4-4に単純化した進め方の例を記載した。読者の早期の着手が期待される。

生き残る・勝てる仕組みづくりの進め方図4-4 生き残る・勝てる仕組みづくりの進め方

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