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創業者・中小企業ベンダーのためのソフトウェア・ジャストインタイム


勝つために何から始めるか

2. 勝つか負けるか 〜成長へのコミットメント〜

ソフトウェアビジネスの特徴の一部を下に列挙した。追加の特徴も多々あるであろう。これらの特徴は、ソフトウェアビジネスであれば概ね戦略を立て実践する場合に考慮しなければならないものである。

ソフトウェアビジネスの特徴

工数ベースにソフトウェアビジネスを組み立てると、成長に限界がある。現実に、多くのベンダーが行き詰まっている。改革が求められているのである。このため、ここではソフトウェア製品を開発・提供するビジネスや、組込みソフトウェア開発・提供するビジネスを想定し記している。

上記の「5.ソフトウェアの複製コストはゼロに近い」を取り上げてみる。

この特徴は、ソフトウェア開発・提供にかかるコストは、ほとんど開発工程で発生し、提供(複製したソフトウェアの配布)にはあまりコストがかからないということを意味する。ハードウェア製品であれば、開発が終わっても、同じ製品を製造するために、その製品を構成する部品を調達し組み立てなければならない。このため、製品ごとに追加コストが発生する。ソフトウェアはこの追加コストが極めて少ないのである。

その結果、図4-2のようなことが生じる。

ソフトウェア製品の開発コストと販売単価図4-2 ソフトウェア製品の開発コストと販売単価

ほぼ同じ機能のソフトウェア製品にA社は(1)、B社は(2)、C社は(3)で販売価格を設定しているとすれば、読者(購買者)はどの製品を購入するであろうか。いうまでもなく、C社の製品であるに違いない。

メインフレームコンピュータ用の高価なソフトウェアは、このA社のような価格設定である。他方、パソコン向けソフトウェアはC社のような価格設定である。A社は、ソフトウェア製品の保守・改良を行うにも、少数の顧客からすべて回収可能でなければそのビジネスを持続させることはできない。

逆に見ると、高機能で低い販売価格のソフトウェア製品を開発・提供する組織のみが、ビジネスを持続する可能性が高い。このため、ソフトウェアビジネスは、自社のソフトウェア製品が市場で圧倒的なシェアを取れるかどうかを、当初から考慮しなければならないのである。すなわち、そのソフトウェア製品の市場セグメントで上位1〜2位になることが生き残る条件であることを肝に銘じなければならない。

また、ソフトウェアビジネスは、QCD(品質・コスト・リードタイム)が優れていれば、勝利を収めやすいビジネスである。特に、品質が高いと生産性も向上する。つまり、開発コストが低くなり、製品の販売数が少なくてもビジネス採算が取りやすくなるからである。

ソフトウェアビジネスが成長することは、売上や利益を伸ばすことだけでなく、QCDを改善し生産性を高め、競争力を高め、人を育てることを意味する。これには、マネジメントの成長実現意欲に基づいた、ビジョン・目標・戦略の明確化・浸透が欠かせない。これらを確約し公表(コミットメント)することである。

誰もがマネジメントのコミットメントを信頼して、自社をみずから改革することに動き出す。これまでの淀んだ動きが、メリハリのあるキビキビした動きに変わる。マネジメントが勝つことを誓う、ソフトウェア技術者も勇気付けられ、全社が動き出す。

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