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創業者・中小企業ベンダーのためのソフトウェア・ジャストインタイム


ソフトウェアビジネスの抱える問題

1. ソフトウェアビジネスの抱える問題

本稿は、顧客(あるいは自社の他部門)向けに、みずからソフトウェアを開発し製品(あるいは、その一部)として提供する行為(以下、ソフトウェアビジネスと略称)を実践する方々に読んでいただくために記したものである(ただし、いわゆる組込みソフトウェアを開発・提供される方のみに限定したものではない)。

本稿の背景には、ものづくりに占めるソフトウェアの役割が、我々の想像をはるかに超えて巨大なものになっているという現実がある。

今日、あらゆる業種の事業目的の達成や業務効率化に、そして自動車などの輸送、家電、医療、通信機器など多くの製品にとってソフトウェアは欠かせない。これらの製品は、我が国の強いものづくりの代表的なものだからだ。これらの製品にとって、我々の知恵で生み出すソフトウェアが中心的な役割を果たし、ものづくりの一部を形成している。そして、このものづくりが資源の乏しい我が国産業の中核なのだ。

それにも関わらず、ソフトウェアの開発・提供は、旧態依然の非効率な方法で行われており、しかもソフトウェアの欠陥による出荷済み製品の回収や損害補填といった深刻な品質問題にあえいでいる。さらに、この問題から抜け出す根本的な方策がないだけでなく、至るところで多くのムダを繰り返し、高コストにならざるをえないソフトウェアの開発・提供を続けている。

また、ソフトウェアが大規模・複雑化するにつれ、この問題はいっそう肥大化を続け、根本的な対応のない未熟なソフトウェアマネジメントでは管理不可能な、したがって大爆発しかねない事態に至っている。極論すれば、ソフトウェアが生み出す公害、すなわちソフトウェア公害を垂れ流したまま、抜本的な見直しをすることなく、誰かが行う改革に追随すればよいという安易な考えのまま放置されているのだ。

このままでは、「ものづくり」された製品に占めるソフトウェアの比重が増大にするにつれ、我が国製品の代名詞である「高品質」も徐々にほころびを見せ、我が国産業の根幹である「ものづくり競争力をも衰退させる」ことになるだろう。それ以前に、高コストのためソフトウェアの世界市場で敗退せざるをえない、いや参入することすらできない状態が続くかもしれない(携帯電話市場ではすでに敗退している)(図1-1)。

混乱するプロジェクト図1-1 混乱するプロジェクト

我々は現在、「世界の顧客のニーズを満たす多種多様で、したがって極めて複雑で大規模なソフトウェアを多量に、しかも高品質・低コスト・短納期で開発・提供しなければならない時代」に直面している。この時代をリードするために、この大きなうねりをしっかり受け止め、それを克服する新しいソフトウェア開発・提供の仕組みを必要としている。

本稿は、このような我が国の「ソフトウェアものづくり」を強力にし、しかも確固としたグローバル競争力獲得を願って記したものだ。

このねらいに沿って、まずどのような問題が起きているのか(Part1)、その根本原因は何か(Part2)、我々が求める解決策はどのようなものか(Part3)、そして、どこから改革を始めればよいか、また21世紀の「ソフトウェアものづくり」にふさわしい人の育成とものづくりの仕組みを垣間みていく(Part4)。そして、読者とこれらの問題を共有し、我が国の強いものづくりから様々なヒントを得て、欧米の借り物を克服したソフトウェア産業の強力で新しいパラダイム形成を目指す。

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