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ものづくりの森


技術の森

社内不良率を1/10に低減した品質保証システム

ナカキンは金型・鋳造技術を核に産業用ロータリーポンプなどの産業精機、自動車用エンジン部品鋳造などの軽合金、金型の事業を展開する。自動車向けの鋳造部門は、特に品質管理の徹底が求められ、トレーサビリティー(追跡管理)の重要性が増している。またリコール問題など不具合発生時の責任度合いは、部品メーカーの100%補償などワランティ(製品保証)リスクが高まっている。

鋳造品を1品ずつ一元管理

その中で同社は2006年度に戦略的基盤技術高度化支援事業で採択され「鋳造トレーサビリティ・ソリューションによる品質保証システム」の開発にいち早く乗り出した。
 甲南大学の長坂悦敬教授の指導の下、素形材センター、浅田可鍛鋳鉄所(京都府福知山市)などとプロジェクトチームを発足。通常の製品に対して識別のためにつけるシリアル番号に加え、2次元コードや刻印によって製品と「ひも付け」し、鋳造条件や納品履歴を含め製品情報を1品ずつ一元管理するシステムの開発に着手した。
 「誰が、いつ、どの鋳造設備で加工したのか」が一目で分かるのが特徴だ。鋳造加工年月日、鋳造機や金型番号、溶湯温度、工場内温度・湿度など約300項目にまとめたコードからデータをひも付け検索し、部品を迅速に特定する。コンピューター断層撮影装置(CT)スキャナーも同時に導入し、製造工程をさらに「見える化」した。

生産の考え方が大きく変わった

2009年から自動車エンジンの重要保安部品のラダーフレーム(シリンダーブロックの一部)で実用化している。現在、年間約20万台生産し、累計約100万台のデータ収集ができたという。同技術の導入は製造コストアップになるが、「社内不良率は10分の1に軽減した」(植杉浩技術部長)としている。
 万が一、納品先で不良品が発生しても従来ならば丸一日かかった確認作業が、数分で判明する。また出荷情報も分かり、自動車メーカーのジャスト・イン・タイムにも対応する。榎本卓嗣社長は「条件を数値化でき生産の考え方が大きく変わった」という。
 同技術はグループ会社のオーエヌ工業(岡山県津山市)の耐震耐久性のステンレス製給排水継ぎ手製品にも採用した。さらにインドネシア工場への導入も検討するなど自社で横展開していく考えだ。

データ

会社名 株式会社ナカキン
所在地 大阪市淀川区木川東3-4-18
電話 06-6303-5151

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