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ものづくりの森


技術の森

廃電線リサイクル処理機のパイオニア

自動車や家電、住宅などさまざまなモノの廃棄・解体時に発生する電線。三立機械工業は、こうした廃電線を有価金属と被覆とに分別するリサイクル機器のパイオニアだ。1960年に電線の被覆をむく剥離機を開発して以来、新製品を次々と世に送り出し、電線リサイクル装置では国内トップシェアを誇る。金属や廃プラ向けの油圧式カッターや、混合廃プラの比重分離システムなど周辺機器も手がけ、オンリーワン企業として存在感を発揮している。

廃電線処理プラント。細い動線を粉砕し、銅と樹脂に分別する

廃電線処理プラント。細い動線を粉砕し、銅と樹脂に分別する

顧客の声聞き種類増やす

従来、廃電線リサイクルは電線を燃やして金属を抽出する方法が一般的で、環境や作業者への負荷が大きかった。創業者である中根昭会長が開発した剥離機は、カッターで電線の被覆に切り込みを入れ、切り裂いて中の銅線を取り出す。仕組みは単純だが、カッターの材質や角度など独自のノウハウがちりばめられている。廃電線と一言でくくっても材質や厚さ、形状はさまざま。顧客の声を聞きながら剥離できる電線の種類を増やし、信頼を勝ち得た。
 近年受注が好調なのは、ワイヤハーネスなどの細い廃電線を米粒大に粉砕し、水や振動で銅と被覆に選別するプラントだ。細く銅分が少ない電線は、従来は大半が中国に売却されていた。しかし円高や放射能問題などで中国の輸入が縮小。国内でのリサイクル処理需要の高まりに、「ちょうど2011年に特許を取得した改良型プラントの投入が重なった」(中根昭会長)。改良型は処理能力を約30%増強し、被覆をはがせなかった電線の回収機構も追加した。この装置を昨年、岩手県と青森県の自動車解体会社2社に実質無料で提供した。東日本大震災の被災地では廃自動車の処理が課題となっているためだ。

夢は新たなコミュニティーづくり

創業者である中根昭会長(左)は、2012年に千葉県の科学技術功労者に選ばれた(右は森田健作知事)

創業者である中根昭会長(左)は、2012年に千葉県の科学技術功労者に選ばれた(右は森田健作知事)

「細い電線のリサイクルを商業ベースに乗せられる機械がようやく完成した」と話す中根会長の頭には、新ビジネスのアイデアがある。「この装置を使い、高齢者や身体障害者を雇用するコミュニティービジネスに挑戦したい」。県内から廃電線を集め、機械で処理し、金属を有価物として売却する。装置は簡単な操作で動かせるため、高齢者などへの負担も少ない。現在、家電リサイクル業者などとのネットワーク作りに取り組んでいる。海外進出も中長期的な目標だ。日本初のリサイクル技術を活用して、雇用創出や新興国の環境改善を実現する―。中根会長の夢はふくらみ続ける。

データ

会社名 三立機械工業株式会社
所在地 千葉県千葉市稲毛区山王町335
電話 043-304-7511

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