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ものづくりの森


技術の森

自動車部品のノウハウ応用し医療機器に参入

武州工業(東京都青梅市、林英夫社長、0428-31-0167)は、手術器具のディスポーザブル部品を受注した。5年間かけて開発を進め生産コストを大幅に下げて、手術ごとに消毒して反復利用していた部品の使い切りを実現した。医療機器向けにクリーンな生産環境を整え、緊急時も供給責任を守るために事業存続計画(BCP)を強化している。

装置から設計し投資額を半分以下に

医療機器部品の生産現場はノウハウの塊

医療機器部品の生産現場はノウハウの塊

武州工業は自動車向けのパイプ加工が主力事業で、自動車業界で鍛えられた生産設備の構築力と少量多品種の生産ノウハウを持つ。医療機器部品の量産は初めてだが、医療機器メーカーの開発段階から関わり、専用の加工設備を設計した。必要最小限のスペックに装置を設計することで、加工装置を購入する場合と比べて設備投資額を半額以下に抑えている。
 実際の部品加工では、長さ30-45センチメートル、直径5ミリメートルのパイプに直径0.4のミリメートルと微少な穴を開ける。パイプの厚みが0.3ミリメートルと薄いため、ドリルなどで穴を開けようとすると、ドリルを押しつけた際にパイプが歪んでしまう。そこでレーザー加工を採用した。レーザーの発振機から選定し、穴あけの位置決めなどNC装置を丸ごと開発した。

ノウハウの塊

武州工業・林英夫社長

武州工業・林英夫社長

穴あけ以外にも、先端を部品形状に切り出したり、曲げたりと何段もの加工が必要だ。林社長は「ドリルなどを使う切削加工では最後に削って仕上げ、精度を出すことができる。だがそれではコストが跳ね上がる。必要最小限の板金加工で部品を作り込み、精度を出す技術は他ではまねできない」と説明する。板金加工は購入するパイプの精度がそのまま反映する。そのため先端を切り出したり、曲げたりと加工を重ねてもパイプの精度を維持する必要がある。加工を最小限に留め、加工による歪みが出ないように設計された加工装置はノウハウの塊だ。

緊急時にも部品供給体制

手術で使う部品のため製造環境にも配慮し、清浄度の高い環境を整えた。加工装置はオイルミストやパーティクルが発生しないように油圧機構や空圧機構を極力排除し、電動のサーボモーターを採用した。部品は人の手で直接触れられないため、多関節ロボットを導入したりフォーミングや溶接、レーザー、表面処理工程を自動化したりしている。

武州工業は医療機器部品の受注を機に約4億円を投じて新工場を建設している。新工場の延べ床面積は約2500平方メートル。緊急時にも部品を供給するためにコジェネレーションの発電機や雨水をためる40トンのタンクを備える。電気とガスにエネルギーの供給リスクを分散し、雨水はオゾン滅菌して中水として利用できる。土地代や建屋、設備を含めると総投資額は約8億円に上る。受注に応じてパイプ部品の生産力を月産4万本から、5年間で月産20万本に引き上げる。医療機器部品事業を2017年までに売上高5億円に育てていく。

データ

会社名 武州工業株式会社
所在地 東京都青梅市末広町1-2-3
電話 0428-31-0167

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