本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 製品・技術を開発する > ものづくりの森

ものづくりの森


技能の森

機械と手作業の融合―刻印彫刻

機械と手作業の融合―刻印彫刻

自動車のエンジンから金の延べ棒までさまざまなモノに打たれる刻印は、その品が本物であることを証明するための印鑑だ。近年、あらゆる工業製品において、製造者責任が厳しく問われるようになってきており、故障時に製造場所や製造ロット、製造時間などの履歴を追跡する手段として刻印の需要は高まっている。

かつては大半が手作業で行われていたが、今はほとんどの刻印は数値制御(NC)彫刻機や放電加工機を使って彫られている。ただ、中には機械だけでは彫れず、汎用機と手彫りを組み合わせた昔ながらの方法でなければ作れないものもある。そこには職人技が生き続けている。

例えば刻印の凸部の先端を曲面に面取りしたローストレスと呼ばれるタイプは、自動機での加工が難しい。打刻の際、被打刻物を割らないようにするための設計で、アルミホイール用の刻印などに採用される。標準的な刻印の文字の線幅は0.3ミリ―0.4ミリメートル、凸の高さは0.5ミリメートル。この角を曲面に削るには、刃物が角に触れるか触れないかのギリギリの調整が必要だ。

五感をフル活用

モリイの乾さん。刻印をつくり続けて45年以上になる

モリイの乾さん。刻印をつくり続けて45年以上になる

刃物の町、岐阜県関市のモリイの彫刻事業部で刻印をつくり続けて45年以上になるシニアエキスパートの乾進さんは、汎用機を自在に操るただ一人の専任者。刃物が触れた時に出る「キリキリ」という高く小さな音に耳を澄ませながら、刃先を上下方向に調整する左手を微かに動かす。「刃物が当たる時の振動を左手で明瞭に感じるようでは削りすぎ。この作業が一番神経を使う」(乾さん)。ここが腕の見せ所だ。最後はルーペ越しに手元をにらみながら、タガネとヤスリで機械の刃物が入りきらなかった細かな部分を仕上げる。五感をフルに使うことで、機械では不可能な刻印を可能にしている。

データ

会社名 株式会社モリイ
所在地 岐阜県関市山田1175-1
電話 0575-28-2146(代表)

前の記事次の記事


このページの先頭へ