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デジ・ステーション


5分でわかる最新キーワード解説
コメントスパムってなんだ?!

日々進歩するIT技術は、ともすると取り残されてしまいそうな勢いで進化の速度を高めています。そこでキーマンズネット編集部がお届けするのが「5分でわかる最新キーワード解説」。このコーナーを読めば、最新IT事情がスラスラ読み解けるようになることうけあい。忙しいアナタもサラっと読めてタメになる、そんなコーナーを目指します。
 今回のテーマは「コメントスパム」。ブログブームに乗ってブロガーになったまでは良かったものの、コメントスパムやトラックバックスパムに日々悩まされてはいませんか?

コメントスパムとは

読者の多くは「スパム」という言葉を迷惑メールの世界で何度も聞かされていたり、実際に被害に遭われていたりするので、ブロガー(ブログを運営している人)なら、コメントスパムと聞いただけでその正体が見えてくると思う。そう、あなたの予想通り、「コメントスパム」とは迷惑・不愉快と感じるブログのコメントのことだ。今年に入ってブログ内容とは全く関係のない不愉快なメッセージやアダルト広告などをコメントとして書き込むコメントスパムが急増しているのである。同様に、スパム目的でブログ内にあるトラックバックを悪用するトラックバックスパムも急増している(図1参照)。ひどいときには1日に数百通ものこれらのスパムを受け取るブロガーもいて、その効果的な対策が待ち望まれている。なお、コメントスパムとトラックバックスパムは総称して「ブログスパム」と呼ばれている。本稿ではこの2つを解説する。

図1 コメントスパムとトラックバックスパム

コメントとトラックバックはブログの特徴的機能

ブログに精通していない読者のために、コメントとトラックバックについて説明しておこう。この2つはいずれもブログで使われているコミュニケーション機能で、「コメント」とはブログページに掲載された記事についての読者から寄せられる意見のこと。ブログでは話題ごとに個別のページが作成され、それぞれのページにコメントできるようにするのが一般的だ。また、「トラックバック」とはブログによって作られている記事ごとの個別ページに対して、その記事に関連する情報が掲載されている自分のブログページへのリンク(いわゆる逆リンク)を相手に自動的に掲載してもらうための機能のこと。自分からリンクした他のブログページにトラックバックを行うことで、Webサイトの双方向性を実現している。トラックバックは大量のブログ記事の中から関連する情報をつなぎ合わせるのに役立っている。トラックバックは元々米シックス・アパート社を設立したトロット夫妻が発明したもので、2002年8月に同社のブログソフトウエア「Movable Type(ムーバブル・タイプ)」の拡張機能として公開された。このように、通常のホームページでは難しいリアルタイムコミュニケーションが、ブログではコメントとトラックバックによって可能になっている。

ブログスパムが急増している原因

実は、ブログスパムの急増には3つの理由がある。まず第1に挙げられるのはSEO(Search Engine Optimization)としての効果が期待できるという点が、コメントやトラックバックを悪用する人種を生み出している。ここでSEOとは「検索エンジン最適化」とか「検索エンジンポジショニング」と言われているもので、Google、Yahoo、MSNなどの検索エンジンを使って検索を行ったとき、自分のWebサイトが上位に表示されるようにホームページを改善することを指す。検索エンジン側ではWebサイト上で使われているキーワードやリンク情報を解析しながら検索結果を表示するときの順位を算出しているので、例えばトラックバックスパムを大量実行しておけば、検索結果で上位に入りやすくなるというわけだ。ここで誤解しないでほしいのは、SEO自体が悪い行為なのではなく、ブログスパムが悪いのである。
 第2に、ブログスパムは迷惑メールとは異なり、そのブログを閲覧した人たちすべてが見ることになるという点だ。スパムメールは、メールの受信者しかその内容を見ることはないが、ブログスパムは、ブロガーだけでなくその閲覧者すべての目に触れることになり、コメントやトラックバックを広告として悪用すれば、多くの人に不快感を与えてしまうことになるのだ。
 そして第3に、ブログブームが急激に訪れたことで、基本的なマナーを守らないブロガーや、トラックバックの操作ミスを犯すブロガーが増えてしまったことで、無意識のうちにブログスパムを送ってしまっているケースも少なくない。なぜなら、ブログでは基本的に見ず知らずの人たちからコメントやトラックバックを受け取るケースが多いので、場合によっては敬語を使わないだけでコメントスパムと判断されるケースもあり、スパムかどうかの線引がブロガーごとに違っているのが現状だ。インターネットブームが起ったとき「ネチケット」なる言葉が生まれたが、ブロガーとしての基本マナーを身に付けることも今後の重要な課題といえる。

ブログのスパム対策教えます!

こうした状況の中、ブログソフトウエア・ベンダーの間では、困っているブロガーを少しでも救済するためのスパム対策を打ち出し始めている。例えば、シックス・アパートのブログソフトウエア「Movable Type 3.2 日本語版」という最新バージョンにはSpamFighter(スパムファイター)という開発コード名が付けられ、コメントやトラックバックなどのスパム対策強化を中心に開発された。具体的には、コメントスパムやトラックバックスパムの自動フィルタリング機能を搭載し、今まで手動でスパムを削除していた手間を大幅に軽減できるようになった。図2はMovable Typeの管理画面で、コメント投稿時の条件(メールアドレスを必須とするかなど)とスパムフィルターの調節(どのくらい厳しくするのか)をブログごとに設定できる。また、図3に示すように、管理者はプラグイン設定画面からブラックリストやホワイトリスト(許可リスト)も設定できる。このほか、複数の投稿者によるブログサイト運営をより円滑にする「システム・メニュー」を装備し、投稿されたコメントやトラックバックを一元的に表示・管理できるようになった。

図2 スパムフィルター 図3 プラグイン設定

図2 スパムフィルター

(資料提供:シックスアパート)

※クリックすると拡大画面をご覧頂けます

図3 プラグイン設定

(資料提供:シックスアパート)

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また、同社のブログサービス「TypePad(タイプパッド) 1.6 日本語版」でもコメントやトラックバックの一時保留が可能だ。一時保留をオンにすると、ブロガーが内容を確認し、掲載を承認するまで、新しく届いたコメントやトラックバックはブログでは一切公開されない。図4の画面でコメント投稿時の条件(メールアドレスを必須とするかなど)を設定したり、図5の画面でコメントを受け付けないブラックリストを設定したりすることが可能で、タイトル、送信元、IPアドレスなどでフィルタリングしたコメントやトラックバックをまとめて消去することもできる。コメントが書き込まれた場合、管理画面から記事を指定して、個別にコメントやトラックバックの受け付けを停止することも可能だ。さらに、同社では「TypeKey(タイプキー)」という認証サービスも提供していて、これを利用することで誰がコメントしたのか保証できるようになり、コメント許可の判断に必要な情報を得ることができる。

図4 コメント投稿時の条件設定 図5 ブラックリストの設定

図4 コメント投稿時の条件設定

(資料提供:シックスアパート)

※クリックすると拡大画面をご覧頂けます

図5 ブラックリストの設定

(資料提供:シックスアパート)

※クリックすると拡大画面をご覧頂けます

検索エンジンやブログサービスの取り組み

このほか、各検索エンジンやブログサービス各社でも、それぞれスパム対策に取り組み始めている。例えば、GoogleではSEOスパム対策として、特定のリンクを検索エンジンの評価対象に含まないためのリンクタグ仕様を発表している。従って、これに対応したブログツールやブログサービスが増えればSEO目的のトラックバックスパムは大幅に減ると期待されている。ブログサービス各社でもブログスパム対策としてフィルター機能などを提供し始めているので、これらもぜひ確認してみよう。いずれにしても、ブログの技術進歩とスパム行為との間には、コンピュータウイルス同様のイタチごっこ的部分があるので、これからもなかなか気は許せない。

取材協力 :シックス・アパート株式会社

掲載日:2009年4月15日

キーマンズネット

出典元:株式会社リクルート キーマンズネット 2005年10月19日掲載分

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