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デジ・ステーション


5分でわかる最新キーワード解説
スカイプ(Skype)ってなんだ!?

日々進歩するIT技術は、ともすると取り残されてしまいそうな勢いで進化の速度を高めています。そこでキーマンズネット編集部がお届けするのが「5分でわかる最新キーワード解説」。このコーナーを読めば、最新IT事情がスラスラ読み解けるようになることうけあい。忙しいアナタもサラっと読めてタメになる、そんなコーナーを目指します。
 今回のテーマは「スカイプ(Skype)」。既に全世界で4800万人以上のユーザーがいるといわれる、P2P技術を応用した音声通話ソフトです。中央サーバーを介さず、直接ユーザー同士で通話が可能なこのソフトは、従来のIP電話とは異なる様々な特徴を有しています。

スカイプ(Skype)とは

スカイプは、インターネットを利用し、P2P技術(※後記の関連キーワードにて解説)を応用して個々のコンピュータ間で独立した通話を実現した音声通話ソフト。P2P技術を使ったファイル交換ソフト「カザー(KaZaA)」を開発したNiklas Zennstrom氏とJanus Friis氏の2名が設立した企業(Skype Technologies S.A.)が開発し、同社の日本語サイトなどから無料でダウンロードすることができる。


「P2P技術を応用したIP電話」とは、中央サーバーを介さずユーザー同士が直接接続して通話をする仕組み。そのため、通話に十分な通信帯域が確保され、通常のIP電話に比べて高い通話品質を実現することができる。スカイプユーザー同士の通話は無料で、利用できるコンピュータ環境としては、WindowsやMacintosh、Linuxといった一般的に使われてるコンピュータはもちろん、PDAにも対応している。


既に多くの企業においてIP電話は導入されているが、IP電話の接続を円滑に制御し、その状態を一元管理するためにはIP-PBXやSIPサーバーのようなシステム投資が必要だった。その点、スカイプは、コンピュータ同士が直接通話する仕組みになっているため、サーバーやネットワークに多額の投資を必要とせずにIP電話が実現できる。さらに、ソフトウエアが無償でダウンロードでき、広告が入っていない点なども相まって、2003年7月の登場以来、18ヵ月余りで全世界で3000万人(現在は4800万人)、日本では90万人に利用され、その数を増やし続けている。

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スカイプの機能

スカイプの機能としては、スカイプユーザー同士の通話は無料で利用できるほか、有料オプションで一般の固定電話や携帯電話に発信できる「スカイプアウト(SkypeOut)」機能もある。2005年3月には、スカイプ用の電話番号を取得し、一般電話から着信することができる「スカイプイン(SkypeIn)」と、不在時に音声メッセージを残せる「ボイスメール(VoiseMail)」の機能が正式にリリースされた。

見た目は、無料のIP電話ソフトにありがちな利用時のディスプレイ上の広告掲載はない。また、1対1の通話だけでなく、最大5人までの同時通話を行う「会議」や、テキストによるチャットやファイル転送も可能だ。インスタントメッセンジャーのように相手のオンライン状況をリアルタイムに確認することもできる。

企業内LANや家庭内からの接続する際に障害となる、ファイアウオールやNATの内側にあるパソコンでも、特別な設定なしで利用できる。また、セキュリティ面でも考慮され、通信内容は128ビットAESで暗号化されている。


前述したスカイプアウトの通話料は、日本の固定電話へかけた場合、1分間ごとに3.0879円(付加価値税込み)、携帯電話の場合は1分間ごとに20.103円(付加価値税込み)だ。スカイプの通話料金は、国内だけに留まらず、欧米をはじめ世界各国へも同様の価格設定となっている。このため、普通に電話をかけるよりも、特に国際通話はかなりの割安となる。【通話料一覧】

一方、一般電話から着信する「スカイプイン」では、着信用の電話番号を発行している。これは年間30ユーロ(日本円で約4000円)を支払うことで提供され、現在はデンマーク、フィンランド、スウェーデン、フランス、香港、U.K.、U.S.の7ヵ国の電話番号の中からを選ぶことができる。つまり、スカイプでサンフランシスコの電話番号を作った場合、一般電話からサンフランシスコの局番へ電話をかけると、日本にあるパソコン上のスカイプの呼び出し音がなるといった具合だ。

これまでのIP電話との違い

IP電話は、発信者と着信者の双方が利用可能な状態になった上で通話を開始するため、これらを管理するためのサーバーが必要不可欠だった。この点、スカイプではP2P技術を使うことで、仲介しているサーバーが不要となり、十分な帯域幅を確保することができるため、結果として高品質な音声を実現している。


また、P2P技術を用いて通信を行う際に障壁となるのが、NATやファイアウオールなどのネットワーク環境である。固定のIPアドレスを持たないユーザーや、ファイアウオール内にいるユーザーは、外部からの呼び出しに対して直接着信することが困難である。スカイプでは、以下に図示する通り、インターネット上に「スーパーノード」と呼ばれる交換機に相当するコンピュータ群を構築している。このスーパーノードに相手の状況把握、通話の開始などを照会することで、高い接続性を実現した。このスーパーノードは、スカイプ利用者の中から、CPUやメモリー、回線スピード、固定IPを使用していることなど、一定条件をクリアしたコンピュータの中から選定される(その数はスカイプを導入しているコンピュータ全体の1%弱)。スーパーノードは、自動的に決定されるため、仮に自分のコンピュータがスーパーノードになっていたとしても、ユーザーはそのことを気づかないかもしれない。

スカイプの構成イメージ

スカイプを利用する上で、全くサーバーがないわけではない。ログイン時やスカイプアウト、スカイプインに必要となる課金情報を管理する認証サーバーや、一般回線と接続するためのゲートウエイは、Skype Technologies S.A.により運営されている。これ以外の実際の通話に関する部分はP2Pで行っているため、通信帯域の制約を受けづらい。

■デベロッパープログラム
  スカイプ公式の【Webページ】より、スカイプを利用してシステムを構築できるデベロッパープログラムを掲載している。開発に必要となるAPIを無料で公開しているため、誰もがスカイプをシステムに連携させることができる。

将来的な利用イメージ

スカイプで提供している機能は、一見すると、インスタントメッセンジャーやIP電話など、既に存在している技術だが、P2P技術を使うことで充分なパフォーマンスを得ることができる。企業向けの製品として、社内情報ネットワークとIP電話を融合したシステムもすでにあるが、スカイプは、単にIP電話という発想に留まらずに全てのインターネットユーザーに対して、ネットワークと電話を融合することを可能としている。スケジュール管理を行うグループウエアはもちろん、個人のブログに音声によるメッセージを残してもらうなど、メールやブログ のようなテキストベースではない、音声ベースのコミュニケーションができるようになり、利用の幅を広げていくことだろう。


現在は音声によるコミュニケーションだけだが、将来的にはテレビ電話でのコミュニケーションなど、動画などへの対応もして行く予定だ。また対応デバイスについても、将来的には携帯電話での利用を目指しており、携帯電話を使っているが、実はスカイプで音声通話を行っている、ということも可能になるかもしれない。

取材協力 :Skype Technologies S.A

掲載日:2009年4月 1日

キーマンズネット

出典元:株式会社リクルート キーマンズネット 2005年4月20日掲載分

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