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デジ・ステーション


5分でわかる最新キーワード解説
タグクラウドってなんだ?!

日々進歩するIT技術は、ともすると取り残されてしまいそうな勢いで進化を早めています。そこでキーマンズネット編集部がお届けするのが「5分でわかる最新キーワード解説」。このコーナーを読めば、最新IT事情がスラスラ読み解けるようになることうけあい。忙しいアナタもサラっと読めてタメになる、そんなコーナーを目指します。今回のテーマは「タグクラウド」。キーワードを知らなくても、今最も注目されている話題が自然と見えてくるユニークな仕組みです!

タグクラウドとは

タグクラウド(tag cloud)とは、記事や写真などのコンテンツにタグと呼ばれるキーワードを関連付け、そのアクセス頻度を一括集計してテキスト表示したものを指す。アクセスが多い(つまり注目度が高い)タグほど、大きなフォントで強調表示される。中には、アクセスされた期間(つまり新鮮度)によってテキストの色合いや濃度が変化したりする仕組みを備えているものもある。
 おそらく、この説明だけではピンとこないだろう。例えば、従来から使われている最新キーワードのランキング表示とタグクラウドとは一体どこが違うのか。そこで、百聞は一見に如かず、とにかく実際に体験していただこう。

【タグクラウドを体験しよう】

ここでは、2006年6月からタグクラウドのサポートを開始したエキサイトブログを使って、実際にタグクラウドを体験してみる。ブラウザでエキサイトブログのトップページを表示すると、その画面の中に「タグクラウド」というエリアがある(図1)。これがタグクラウドだ。ここにはエキサイトブログ全体の人気・新着タグが表示されている。図1の場合、「写真」「映画」「花」というテキストが大きくなっていることから、これらのタグを持つコンテンツが一番人気で、次いで「ワールドカップ」「サッカー」「日記」に人気が集まっていることが一目でわかるようになっている。
 なお、タグクラウドは人気コンテンツの変化に伴い表示内容も刻々と変わる。図1で紹介した画面は2006年6月16日時点のもので、このときサッカーのワールドカップが開催中で、日本代表が予選リーグを戦っている最中だったという事情が反映されている。

図1 タグクラウドの例

資料提供:エキサイト

次に、図1から「花」をクリックしてみよう。すると、「花」というタグが付いているブログ記事の検索結果が表示される(図2)。

図2 タグクラウドの検索結果の一例

資料提供:エキサイト

図2をよく見ると、表示された記事の大半には「花」以外のタグも複数設定されていることがわかる。例えば「花」と「写真」の2つのタグが付いている記事なら、図1のタグクラウドから「写真」をクリックしても、その記事が検索結果として表示されるようになっている。
 このように、検索結果をよく眺めることで、「花」というタグは他のどのようなタグと関連付けされているのかを知ることができ、「花」には「自然」「写真」「植物」といった関連タグがあることがわかる。従って、従来のキーワード検索とは違い、自分の限られた知識だけでは気づかない関連キーワードも容易に発見できるようになり、そこから思わぬ記事やコンテンツに出会える可能性が高くなるというわけだ。
 なお、タグクラウドの文字表示はまるで雲が並んでいるようにみえることから「タグクラウド」という名前が付いたと言われている。

タグクラウドの仕組み

それでは、自分が書いているブログ記事にタグを設定したり、ブログ上にタグクラウドを表示させたりするにはどうしたらよいのだろうか。それにはブログの利用法と同じように現時点では主に2つの方法がある。一つは、ブログサービス会社が提供しているタグクラウド機能を利用する方法、もう一つはブログソフトのタグ機能を利用する方法だ。
 実際のタグクラウド機能を実現するための仕組みは、それぞれの方法やサービス提供会社によって異なるが、参考までにエキサイトブログの場合のシステム概要を図3に紹介しよう。エキサイトブログは広告宣伝によって収益を得ている商用サイトの一部であることから、誰もが見るタグクラウドの中に公序良俗に反するような不適切な単語が混入することは好ましくない。そこで、タグデータベースに格納する前にNGワードフィルタを通すように工夫されている。もちろん、自分のブログ内でタグクラウドを利用するだけなら、こうしたフィルタリング機能は不要だ。

図3 タグクラウドの仕組み

資料提供:エキサイト

【タグクラウドはどこからやってきたの?】

タグクラウドの先駆者として名前が挙がっているのは写真共有サイトの「Flickr」とソーシャルブックマークサイトの「del.icio.us」だ。Flickrではいろいろなキーワードやカテゴリラベルをタグとして写真に関連付けることで、いろいろなルートから写真を検索できるようになっている。
 こうしたサイトの取り組みは「フォークソノミー」(folksonomy)と呼ばれている。この言葉はfolks(民衆)とtaxonomy(分類学)からなる合成語で、ユーザーが発信する情報を自分たちの手で自由に分類することをいう。つまり、検索エンジンが提供するカテゴリ分類のように客観的にきちんと整理された階層構造になっているわけではなく、ユーザーの主観による分類が自然に蓄積されていく。その典型例が、タグクラウドというわけだ。

利用拡大が期待されるタグクラウド

タグクラウドに関するサービスは、前述した先駆者たち以外にも、検索エンジンやブログサービスを提供しているサイトを中心にいくつか始まっている。例えば、ライブドアの「livedoorキーワード」では、タグクラウドの仕組みを利用して「livedoor Blog」上のキーワードをジャンル別に分類し、その中に含まれる流行ワードを円グラフ表示したり、キーワードの流行度を偏差値で表示したりできる。
 この他、ブログ以外にも、動画投稿サイトの「YouTube」やポッドキャスティング番組サイトの「castella」でもタグクラウドが導入されている。ここでは、キーワードでは検索できない動画や音声ファイルの検索にタグが有効であることを実感できる。

【ビジネスへの可能性】

タグクラウドをビジネスへ活用しようという模索も始まっている。以下に、現在想定されている例を挙げる。

  • キーワードマッチによるリスティング広告
    人々が設定するタグ(フリーキーワード)が、ロングテール的なもの、具体性の高いものになる傾向を利用
  • 広告主や企業向けにリサーチデータを提供するビジネス
    タグクラウドがいわばトレンドを反映した統計情報を視覚化したようなものであることを利用
  • ECの商品販売ページへの誘導など
    タグが様々なデータや人を相互にキーワードで結び付け、各サービス間でのトラフィックの流動を促進することで、サイト全体の基礎体力が上がるため

【今後の課題】

以上、タグクラウドの利点をみてきたが、フォークソノミーの代表選手であるタグクラウドは、ユーザーグループが主体となって作り出す分類結果なので、いくつか課題も指摘されている。そのうち大きなものとしては、タグの表記ゆれの問題がある。例えば、「ニューヨーク」を「NEW YORK」または「NY」と登録している人がいるかもしれない。また、「ローリングストーンズ」なら「Rolling Stones」または「The Rolling Stones」など、いくつかの可能性があるが、タグとしてはすべて別扱いにされてしまう。特に日本語の場合は、英語などに比べて文字のバリエーションが多いため、この問題の解決は困難とされている。

取材協力 :エキサイト株式会社

掲載日:2009年3月18日

キーマンズネット

出典元:株式会社リクルート キーマンズネット 2006年7月19日掲載分

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