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デジ・ステーション


5分でわかる最新キーワード解説
RENAってなんだ?!

日々進歩するIT技術は、ともすると取り残されてしまいそうな勢いで進化の速度を速めています。そこでキーマンズネット編集部がお届けするのが「5分でわかる最新キーワード解説」。このコーナーを読めば、最新IT事情がスラスラ読み解けるようになることうけあい。忙しいアナタもサラっと読めてタメになる、そんなコーナーを目指します。
 今回のテーマは次世代ネットワークアークテクチャ「RENA」。これまでのインターネット通信とは何が違い、どういったメリットがあるのか?ネットワークにより仕事のスタイルが変わる!?というお話です。

RENAとは?

RENA(REsonant communication Network Architecture)。それはNTTグループが総力を上げて研究・開発を進めている次世代ネットワークアーキテクチャだ。この構想が発表されたのは 2002年11月。本格的なブロードバンド・ユビキタス環境の実現を目指して発表された、いわばNTT肝入りの構想である。

一言で言えば、より早く、より大容量で、より安全に、より安い通信が可能になるという構想だが、RENA用に新たな通信回線をひくわけではなく、回線は NTTグループが持つ既存回線を利用する。しかしその中を流れる信号の仕様や、セキュリティ技術、接続技術などがこれまでと大きく違う。例えば、本コーナーでも以前取り上げた「ムービングファイアウオール」はRENAに搭載される技術の1つ。ISPネットワーク網の各所に配置しておくことでそれぞれが連携して動作し、もっとも攻撃元に近いところでDDoS攻撃などの不正アクセスを食い止めることができる。ファイアウオール自身が勝手に動いて攻撃を防いでくれるイメージだ。他にも光波長多重技術、リアルタイムネットワーク制御技術、フォトニックトランスポート技術などなど、初めて耳にするような先端技術が多数搭載される。それら全てを含んだアーキテクチャそのものがRENAである。

RENA構想 第一弾のサービスは?

では、いったいそれはどこまで開発が進んでいるのか?まずは第一弾として2005年春から「ベストエフォート型以外」の選択肢を提供するという。今やおなじみとなったADSLはベストエフォート型サービス。通信料金は数年前に比べ格段に安く、速度もかなり速くなったが、エンドtoエンドの通信は保障されていない。つまりベストエフォート型とは遅くなったり速くなったりしても文句は言えない。謳われている最大速度が出なくても、送信したはずのメールが届かなくても致し方なし、のサービスなのだ。「安くて早いけど、所詮ベストエフォート…」と思っている読者も多いことだろう。
 そこで、RENAでは現在のADSL並み、もしくはそれ以下の料金でもっと確実な通信ができるサービスが提供される。現在でもIP?VPNや広域イーサネットなど企業で一般的に利用されているVPNサービスのように、ADSLよりずっとセキュアで確実なエンドtoエンドサービスもあるが、一般家庭、 SOHO、中小企業が使うにはやはり高価。そこで、そういった小口ユーザーでも気軽に利用できるVPNサービスが登場するというわけである。
 また注目すべきは、利用者がベストエフォート型で送りたいと思えばそれも選択できる点だ。絶対に安全に確実に発信したい情報は「確実・安全型」を、そこまでしなくてもいい情報は「ベストエフォート型」をといった具合に自由に選択できる。もちろんそのたびに回線をつなぎ直すなどの面倒な作業は必要ない。クリック1つで簡単に送信タイプを変えられると思えば分かりやすいだろう。料金体系はまだ決まっていないが、「確実・安全型」は「ベストエフォート型」よりも数百円程度高い料金が加算されるイメージだ。

リアルタイムネットワーク制御技術

上記の新サービスを実現する技術の1つが「リアルタイムネットワーク制御技術」と呼ばれるもの。これは電話の交換機等で培った技術をベースに開発が進められており、ほぼ実用化の目処が立っている。具体的にはNTTの網内に設置された巨大ルーターにこの技術が実装される。RENA仕様の信号で発信されたパケットはRENA仕様のルーターが一旦受け取り、その際に「確実・安全型」のパケットか、「ベストエフォート型」のパケットかを判断し、振り分け、受信先に送られるというわけだ。

インターネットに接続された後にNTT内の経路が変わってくる。
RENA構想の基点となる新会社設立
 NTTは昨年11月、新会社の設立を発表した。REsonant communication Network Architecture:RENAを冠した「NTTレゾナント株式会社」だ。ポータルサイト「goo」を運営しているNTTエックスと、コンテンツ配信サービスを提供しているNTTブロードバンドイニシアティブが合併した格好になっているが、約150人のRENA開発技術者もNTT持ち株会社から新会社に移る。
 RENAの利点を最大限活用するコンテンツ映像コミュニケーションサービスなどを開発していく部隊だ。さっそく今年4月から、RENAを意識したコミュニケーションサービスの提供が始まる予定で、Bフレッツなどを利用し、現在のテレビ並みの画像や音声がストレスなく体験できる映像コミュニケーションサービスだとか。
 また、前述のベストエフォート型、安全・確実型双方を自由に選べるRENA構想第一弾のサービスは、2004年度後半にも大都市圏から提供が始まり、順次拡大される予定だ。

将来的な利用イメージ

RENAの狙いは、固定電話の全利用者約6000万回線を対象とするような誰もが使える安全で高品質なエンドtoエンド通信を実現するネットワークの提供だが、それがどのような技術でどのように実現するのか、これ以上の情報はまだ発表されておらず、今回の取材でも得られなかった。第二弾、第三弾のサービスを実現するべく、日々実験、研究を繰り返している段階だ。またNTT以外にも、KDDIをはじめとした通信事業者も次世代ネットワーク構想を発表しており、今後も続々と新しいサービスや技術が各社から提供されることは間違いない。

田舎の祖母がテレビに向かってリモコンを操作すると孫の顔が画面に映し出される。ピアノ発表会のビデオを見ながら「上手になったね」と孫と会話する。遠隔地に居ながら距離を感じない…。RENAは映画やテレビCMでよくやっているインターネットが日常に溶け込んだ生活を、近い将来、実現する可能性を持っている。そのとき「安い、速い」だけじゃない「安全・確実」な通信がより求められるてくるのだろう。

関連するキーワード

VPN(Virtual Private Network)
どういうもの? インターネットに代表される第3者が通信内容を傍受することが容易なネットワークに、暗号化技術を使い利用者が仮想的に専用で使えるネットワークのこと。VPNの普及により従来の専用線より導入が容易になり、多くの事業所間でネットワークが結ばれるようになってきている。
ワードとの関連は? VPNを使用するためには接続する双方に設定をする必要があったが、RENAに加入するだけで特別な設定を行わなくても安全な接続が可能となる。
VLAN(Virtual LAN)
どういうもの? 物理的に接続している形態と異なる接続を実現する仮想的なネットワークグループ(LAN)のこと。物理的なネットワークを分割する場合と、遠隔地にあるネットワークを仮想的に1つのネットワークとして扱うものがある。
ワードとの関連は? RENAを使うことで、遠隔地にあるネットワーク同士を仮想的にLAN接続して使用することが可能となる。これにより離れた場所にあるファイルをローカルにあるように利用することが可能となる。
テレビ電話
どういうもの? 画面を使い相手の表情を見ながら会話をすることができる電話。現在のインターネットでも実現は可能だが、映像や音声の途切れや使い勝手など課題も多い。
ワードとの関連は? RENAにより映像や音声の情報が途切れることがなくなり、テレビの衛星中継をみているようなスムーズな会話が可能となる。また発信をするときに個人認証や音声認識を行うなどのように、利用者が使いやすい利用端末が登場することで日常的に使えるようになってくるだろう。
eラーニング
どういうもの? 遠隔地でディスプレイを前にして行う教育システム。内容によりWebページだけで終わるようなものや映像を使うものなどさまざま。eラーニングのカリキュラムを作成するにはシステム構築を行う必要があった。
ワードとの関連は? RENAを使うことで、個人間でも安定した通信が可能となってくるため、小規模のeラーニングが可能となる。これにより家庭教師のような個人のレベルに合わせたようなカリキュラムを提供できる所もでてくるだろう。

取材協力 :日本電信電話会社

掲載日:2008年10月31日

キーマンズネット

出典元:株式会社リクルート キーマンズネット 2004年02月04日掲載分

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