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HOME > 製品・技術を開発する > 2030年に向けたビジネスの種

2030年に向けたビジネスの種 −未来の市場にはチャンスがある


ワークスタイル編

屋上は出会いとつながりの場になっています

オフィスの屋上は断熱のための緑化を兼ねて菜園にする企業が増えました。平日は契約農園として運営しながら社員の屋外ワークの場として利用しているのです。休日は社員だけでなく近隣の住民にも開放し、そこで育てた野菜を売るマルシェが開催されます。地域住民とワーカーの距離がぐっと近づきました。

昼休みにお弁当を食べたり、天気の良い日にパソコンを持って屋上で仕事をすることが日常化しています。収穫物はもちろん自社の食堂メニューにも使われて好評です。

さらに災害時の貯水槽を兼ねてプールが設置されることが多くなりました。昼休みや仕事の後に泳ぎにくるワーカーがたくさんいます。夜には近隣企業のワーカーたちが交替で主催するプールサイドパーティーも行われています。若い年代のワーカーたちの異業種交流の機会が増え、プールサイドでの出会いから恋が芽生えているようです。


(出典:石田秀輝、古川柳蔵、コクヨ(株)RDIセンター、「未来の働き方をデザインしよう 2030年のエコワークスタイルブック」、日刊工業新聞社、2011)

解説バックキャスティング

「心を伝えていく」という戦略

将来のオフィスビルはどのような姿に変わるのでしょうか。2030年は18年後ですので、多くのオフィスビルはこのまま残ると考えるのが妥当でしょう。

フォアキャスティングで考えれば、そのオフィスビルがエコビルディングと言われ、最高の省エネ効率の機器が設置され、情報網がはりめぐらされ、エネルギー利用は最適に管理されている状態を想像するでしょう。

太陽光などの再生可能エネルギーが導入され、エネルギーは蓄電されて、夜の電気も太陽光発電による電気でまかなわれている。断熱材の質は向上し、空調効率も大幅アップしている。オフィスの中や外壁も緑に覆われている。

このフォアキャスティングによるイメージは、その多くが技術の積み上げ式で融合するものではなく、既存技術の延長線を引くやりかたで生まれたものであり、全く新しい技術は登場しないものです。

バックキャスティングで考えれば、人の営みを中心に描かれていることになります。環境制約を受けると、企業は地元住民との対話を通して、理解を得るCSR活動をさらに推し進める必要がでてくるでしょう。本当に持続可能な社会にあなたの会社が必要かどうか、ここに工場やオフィスを建設する必要が本当にあるのだろうかということです。

会社は地元住民の接点を増やそうとするでしょう。例えば、無駄なスペースとなっているオフィスの屋上スペースに太陽光パネルを張り巡らせるのではなく、菜園にして社員や地元住民にも開放する戦略です。地元住民が育てた野菜を会社の社員食堂で使用してもらう。単なる対話だけでなく、食を通して、または空間を通して、心を伝えていくのです。もちろん、菜園以外にも、地元住民と社員が交流するしかけをあの手この手で繰り出していくのです。屋上があっという間ににぎやかな空間になるのです。

このワークスタイルでは、恋が芽生えるとして締めくくっていますが、バックキャスティングにより描いた新しい交流の場は、ワクワクする場であって、ワークとライフの両方のスタイルをいい方向へ変える力を持つようになるのではと考えています。

掲載日:2012年12月19日


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