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HOME > 製品・技術を開発する > 2030年に向けたビジネスの種

2030年に向けたビジネスの種 −未来の市場にはチャンスがある


ワークスタイル編

パオで空調効率を最大限にして働く会社があります

オフィスの中のすべてのスペースを快適に保つためには膨大な空調エネルギーが必要になります。そこで、大空間に数人が入れるパオを並べて、その中だけに空調を効かせて効率よく快適に働けるオフィスがあります。

大きなドーム状の空間は窓が大きくて自然の風を十分に取り入れることができ、天窓からは太陽の光がいっぱい入ります。パオは光を通す素材なので昼間はもちろん照明は必要ありません。

天気のいい日には、空調をとめてパオの壁と天井を取り払えばオープンなオフィスに早変わり。ドーム内には緑が豊かな中庭スペースもあり、心地よい風が吹き抜けると、まるで屋外にいるようです。

冬はプロジェクトチームでパオにこもってじっくりと集中作業、春になったらオープンな空間でたくさんの人と交流しながら新しいアイデアを生み出すなど、季節に合わせて働き方も変えるようになっています。

(出典:石田秀輝、古川柳蔵、コクヨ(株)RDIセンター、「未来の働き方をデザインしよう 2030年のエコワークスタイルブック」、日刊工業新聞社、2011)

解説バックキャスティング

空間の大きさを変化させる

空調機器は、いまだに、本当に必要なところを必要なだけ空調するというところまで辿り着いていません。本来、必要のないところまで空調してしまっています。それらはエネルギーの無駄ですが、現在の技術の限界がそこにあるわけです。

空調機器自体の高効率化は進んできています。『環境制約下におけるイノベーション』(古川柳蔵著、東北大学出版、2010年)に詳しく書きましたが、エネルギー消費効率を向上する技術開発はある一定の成果を出し、その後、使用段階のエネルギーロスを削減する様々な種類の技術が、およそ2000年以降に発明され、市場に登場しました。

例えば、エアコンにセンサーをつけて人がいるところを優先的に空調する技術や、掃除ロボットをエアコンに設置してフィルターのゴミを自動的に排除し、エネルギーのロスを削減する技術などです。

空調に関する省エネは、機器自体のエネルギー消費効率からそれを使用する人の動きにまで広がってきたことを示しています。

しかし、さらに大幅に空調効率を高めるためには、現状の技術では限界に近づいていると言われています。そして、エネルギー消費を大幅に削減する必要がある我が国では、特に、空調などのエネルギー多消費機器は将来の環境制約を必ず受けると考えられます。

そこで、空調についてバックキャスティングすると何が見えてくるのでしょうか。それは、空間制御です。機器自体の省エネから使用する人の動きへと進化した後には、人がいる空間の大きさを変化させるというものです。

ここでは、イメージのしやすいパオを用いて、人がいる空間の大きさを制御し、仕事に活かすワークスタイルが描かれています。ここまでくるとエアコンメーカーの事業領域を越えてしまいますが、環境制約を越えるためには、そのような方法も検討しなければならないのです。

掲載日:2012年11月21日


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