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HOME > 製品・技術を開発する > 2030年に向けたビジネスの種

2030年に向けたビジネスの種 −未来の市場にはチャンスがある


ワークスタイル編

人の未利用エネルギーを活用する「創エネジム」

主要な駅の近くには「創エネジム」が次々にオープンしています。

エアロバイク、ランニングマシン、机や椅子についた脚こぎ発電、手回し発電や床発電などを使って誰でも発電ができます。今までメタボ予防のためスポーツジムに通っていた人も、ここでは運動したエネルギーを電気に変えることができます。

家で余ったエネルギーを提供することも可能です。創った電力をポイントに交換すると、電車に乗るなどのサービスを受けられるので、お小遣い稼ぎとダイエットを兼ねて主婦にも大人気です。

中には読書や勉強をしながら発電している人もいます。地域の人とのコミュニケーションの場所にもなりました。もちろん子供たちも大喜びで発電して遊んでいます。

健康にも良い影響があり、医療費が減って元気な高齢者も増えました。定期的にイベントも開かれ、行政と市民をつなぐ場所となっています。


(出典:石田秀輝、古川柳蔵、コクヨ(株)RDIセンター、「未来の働き方をデザインしよう 2030年のエコワークスタイルブック」、日刊工業新聞社、2011)

解説バックキャスティング

エネルギーの循環と心の豊かさが融合

ダイエットのためにエアロバイクをこぎ、スポーツジムへ通って体を動かして心身ともにリフレッシュしようとする人は多くいますが、その過程で発生させているエネルギーを溜めたいと思う人は少ないでしょう。

私達の周りには無駄に発生して消えていくエネルギーというものがたくさんあります。消費することに慣れてしまっているのです。エネルギーや資源がどこから来て、どこへどのような形で循環していくのかを常に考えている人はほとんどいません。

東北大学大学院環境科学研究科では、環境省の支援を受けながら、身の回りにある微弱エネルギーを有効活用するライフスタイル提案、技術開発とその実証試験を行ってきました。小さなエネルギーは、人が扱えるものであり、その結果、人に楽しみを与えるものとして設計できるのが最大のメリットです。

自転車発電して蓄電した電池を家の中に持ち込み、少し大き目の電池に流し込み、それを繰り返しているうちにPCの電源にも利用できる電気がたまり、自ら電気を「つくり、ためて、つかう」新しいライフスタイルやワークスタイルにつなげることができます。実際に、この実証試験を行っていた時に、スポーツジムから問い合わせがありました。ビジネスの世界が関心を持っています。

ここで描いたワークスタイルは、自分の健康にも良く、地球環境にも良い、心豊かにもなれる、というほとんど例のない特徴を持っています。体を動かし、かつ、エネルギー・資源循環に組み込まれるからです。循環と心の豊かさが融合したものがまさに持続可能なライフスタイルなのです。

別の見方をすれば、このワークスタイルは、現在の社会でも「見える化」に匹敵する意識変革の新しい方法論を提示するものと言えるでしょう。電気を「つくり、ためて、つかう」、これが身を持って、つまり、ものを介して暗黙知のままエネルギーの大切さをユーザーに伝える新しい方法論だからです。「見える化」以上に、ものが持つ暗黙知がパワーを持つ商品を開発できれば、それこそがライフスタイル提案型商品と言えるでしょう。

掲載日:2012年8月15日


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