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HOME > 製品・技術を開発する > 2030年に向けたビジネスの種

2030年に向けたビジネスの種 −未来の市場にはチャンスがある


ワークスタイル編

プロダクトも地産地消になりました

企業で生産されたものが、その近隣で販売されるようになりました。輸送コストがかからないので、遠くで売るよりも安く販売することができます。

生産者も使い手の顔が見えるようになったことで自然と気合いが入り、いつの間にか商品の質は高くなりました。お客さんから「新商品の椅子、細かいところまでしっかりしているねえ」などと声をかけられることが大きなやりがいになっています。

消費者も、企画や生産した人からものづくりに対する思いなどを聞いて納得して購入するので、大切に使おうという気持ちになります。

作り手は質の高いものを作り、使い手はじっくり選んで長く使うことが当たり前になったので、ほとんどの商品はロングライフを目指して作られるようになりました。

旅行の時にはその土地でしか買えないものを探して購入することも楽しみの一つになっています。

(出典:石田秀輝、古川柳蔵、コクヨ(株)RDIセンター、「未来の働き方をデザインしよう 2030年のエコワークスタイルブック」、日刊工業新聞社、2011)

解説バックキャスティング

ユーザーの目が生産者の質を高める

経営と環境の両立を目指す企業が増えています。そのような企業にとって、移動することが大きな負担になる時、プロダクトの地産地消を進めることが合理的になります。また、地域に貢献する使命を持とうとする時も、やはりプロダクトの地産地消を進めることが合理的になります。つまり、エネルギー価格の変化と地域社会への貢献のしかたの変化が、経営と環境の両立を促すのです。

生産者とユーザーの距離が近づくことで、生産者の技能は向上し、商品やサービスの質は向上します。かつての町工場や商店では、ものを修理する姿を生活者がエンターテインメントのように眺めて楽しんでいたそうですが、まさに、ユーザーの目が生産者の質を高めていたのです。そして、生産者のものづくりに対する思いもユーザーに届きやすかったのです。

しかし、現在のように、誰がつくったものか見えない状況では、商品やサービスにストーリー性が消えてしまい、本来、ものが持っていた生産プロセスにおいて付加された大事な価値が失われてしまいます。

ものが捨てられない価値を持ち始めると、それはロングライフな商品に変わっていきます。この時計は、ある職人さんが1年間かけて丁寧に磨いた部品を使って動いています、と言われると、ユーザーは時計そのものではなく、時計の中にある部品を意識するようになり、大事に使用して、故障した場合は、部品のことを思いながら修理に出すことになるでしょう。

他にも、地産地消の醍醐味があります。その土地でしか入手できない材料を使用し販売することで、その商品を購入するためにわざわざ人々はその土地に来るようになります。または、その土地でしか使用できない、あるいは使用する意味がない商品を生産することで、その土地でその商品を購入して、そのままその土地でその商品を使用するようになります。

地産地消の商品にはいろいろなタイプのものがありえるのです。エネルギー価格の変化と地域社会への貢献のしかたの変化が到来する前から、魅力のある商品が誕生するかもしれません。

掲載日:2012年7月18日


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