本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 製品・技術を開発する > 2030年に向けたビジネスの種

2030年に向けたビジネスの種 −未来の市場にはチャンスがある


ライフスタイル編

アラブのスークのような市場が大盛況です。

地方都市では人口が次々に減っていった結果、地主が土地を安価で提供するようになり、街の価値を引き上げるのに一役買っています。

量り売りで必要な分だけかばんに入れて持ち帰る。

きっかけは「広場相続税免除」制度の導入でした。広場では、地主に数百円払い、誰でもお店を出せるマーケット「スーク」が開かれています。食料品から家具、家電、服、自転車まで、ごちゃごちゃ売られているところを歩くだけで楽しいと盛況です。

例えば、食料品は、お米、果物、野菜、茶葉、香辛料などが過剰包装されず、むき出しで売られています。それらを「量り売り」のお姉さんがテキパキと量って、必要な分だけ買うことができます。

ひしゃくを使ってお酒のビン詰めをするお兄さんや、魚をさばきながら調理方法をおいしそうに語るおじさんなど。なかばお祭りのような騒ぎで、そうした「お店のライブ」感が人々の購買意欲を高めています。

(出典:石田秀輝、古川柳蔵、電通 グランドデザイン・ラボラトリー、「キミが大人になる頃に。―環境も人も豊かにする暮らしのかたち」、日刊工業新聞社、2010)

解説バックキャスティング

売り方をパフォーマンスに

「量り売り」は昔から日本でも世界でも行なわれていた売り方で、必要な量だけ売買が行われるものです。その後、購入のしやすさを求めて、パッケージにして販売されるようになったわけです。

やがて近年になって、そのゆりもどしのためか、米国のあるスーパーでは量り売り方法だけでオーガニック食品が販売されています。ビジネスとして成立しています。また、インドでは当然のように地面に売り場を広げて量り売りで販売している、ある意味活気のある市場が今も存在しています。

現在、環境負荷のことを考えるのであれば、この量り売りという手法は容器包装にかかる環境負荷が削減できるために有力な方法と言えるでしょう。そして、ビジネスとしても成立する販売方法であることは証明されていますので、今後もさらに拡大していくことでしょう。しかし、これで満足しては不十分です。

この生活シーンについてバックキャスティングをすると、「量り売り」は「売り方ブランド」の一つになります。お客さんが購入する食品の量を量っている無駄な時間を、いかに販売員にとってもお客さんにとっても心豊かにするかを考えると、売り方をパフォーマンスにしたくなります。

販売員が食料の量を量るプロセスのわずかな移動の動作や手さばき、量っている食料品に関するこだわりトーク、食料品の並べ方を工夫することなどに凝り、腕を磨く喜びを味わえるようにデザインしてはどうかとアイディアが浮かびます。

それによって、お客さんは販売員の売るパフォーマンスを見て、売買するわずかな時間に楽しむことができ、さらに余計な包装を持ち帰らなくて済みます。販売側も包装にかかるコストを削減できます。売り方のパフォーマンスを競い合う市場は、必然的に販売する食料品の質を高めることにつながるでしょう。

掲載日:2012年12月 5日


このページの先頭へ