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HOME > 製品・技術を開発する > 2030年に向けたビジネスの種

2030年に向けたビジネスの種 −未来の市場にはチャンスがある


ライフスタイル編

人々は庭で暮らしています。

朝、まぶしくて目が覚めます。なぜなら「庭のベッド」で寝ているからです。人口が減って土地が余り、また田舎で暮らす人が増えたため、広々とした庭があり、プライバシーを保てる家に住める人が多くなりました。

庭をリビングにして暮らすプランが人気のようだ。

庭をリビングにして暮らすプランが人気のようだ。

庭は、食事や団らん、料理をする場となり、庭と部屋の境が明らかでなくなり、ゆっくり庭で眠る人も多くなっています。温暖化が進むなかでは、外で眠るほうが快適です。風が通り、草木や花の香りがするなかで、人々は心地よい眠りを楽しんでいます。

一方、家屋は嵐や寒さをしのげる簡単なものになっています。お風呂や洗濯機、キッチンなどのインフラは地下に設置され、地上には広い庭があり、その庭の真ん中に高床式コテージのような家が建っています。

庭で暮らす時間が長くなると、家屋内でたくさんのエネルギーを使わなくなって家計が少し楽になりました。


(出典:石田秀輝、古川柳蔵、電通 グランドデザイン・ラボラトリー、「キミが大人になる頃に。―環境も人も豊かにする暮らしのかたち」、日刊工業新聞社、2010)

解説バックキャスティング

従来型の思考をブレークスルー

「広いリビングで大型テレビを見ながら、快適な空調環境でソファーに座って家族と一緒にくつろぐ。外へ一歩出ると、庭の木々は実をつけ、花は庭を明るくしている。季節ごとに庭の彩りが変化し、鳥がさえずる。家の中には、一家団欒をする空間があり、そこで家族みんなでワイワイと話をし、時々、友人たちを招き入れてパーティなどして楽しんでいる。」

多くの人がそのような幸せな暮らしを目指していませんか。家の中と外を厳密に区切り、家の中の快適空間を如何に贅沢に創り出すかに焦点が当てられています。

これらは全て環境制約を無視した従来型のフォーキャスティング的な考え方で生み出されたものです。環境問題が大きく取り上げられる前から描かれてきた理想的な暮らし方です。

もし、地球の大きさがもう少し大きければ、この理想を追いかけたとしても大きな問題にならなかったかもしれませんが、今、地球上に住む私たちはこれを目指すことができません。

物凄いハイスピードで直線道路を突進し、急カーブが前方に見えて来たので、ブレーキを踏みながらハンドルを切り始めようとしています。このカーブはその道路を走っているみんなにとって初めてのカーブなので、驚きと共に、誰もがそのあんばいをわからずにハンドルを切り始めています。何人かがカーブを曲がり損ねて崖から落ち始めています。それを見ながらどこまでハンドルを切れば曲がりきれるのか判断しようとしています。

実際にこのような自動車レースを外から見たとしたら、なんと低レベルのレースだろうと思うでしょう。私たちは、誰もがそんな方法があったのかと思うような、ブレーキとハンドル以外の方法を取らなければ曲がりきれないのだと思います。

「人々が庭で暮らす」というライフスタイルは、ブレーキを踏むことでもハンドルを切ることでもありません。羽をつけて羽ばたくようなものでしょう。カーブに突進するスピードを逆利用して飛び立つことこそ、制約をポジティブに捉えて、バックキャスティングにより描かれるライフスタイルなのです。

このぐらい大きく羽ばたく新しいライフスタイルをイメージして、フォーキャスティング的な思考をブレークスルーしてみましょう。

掲載日:2012年8月 1日


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