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HOME > 製品・技術を開発する > 2030年に向けたビジネスの種

2030年に向けたビジネスの種 −未来の市場にはチャンスがある


ライフスタイル編

全国の街道が、東海道五十三次をお手本にしています。

全国をくまなく「歩く旅」が流行しています。伊勢参りや四国八十八箇所巡りもブームです。すごろくのように、スタートからゴールまでをゆっくり時間をかけて歩くことを楽しみとする人が増えました。

自治体がそれぞれの街の通行手形をデザインしている。

自治体がそれぞれの街の通行手形をデザインしている。

人々は、歩くことで、その道のりが大変であればあるほど、大きな達成感を得られると考えるようになっています。

街道には、かつての「宿場町が再生」され、旅の疲れを癒しています。道では、電気自転車に乗った地元の人が往来し、小さな電気トラックが通る以外は歩く人が大半です。宿では、地酒や地魚、伝統野菜などが振舞われています。

電信柱と鉄塔を地下に埋めることで、街道の風景も空が広く、美しいものに変わりました。これらの公共事業によって地域の雇用が促進され、街道は活気を帯びています。

「おじいちゃんおばあちゃんによる観光ガイド」も人気です。

(出典:石田秀輝、古川柳蔵、電通 グランドデザイン・ラボラトリー、「キミが大人になる頃に。―環境も人も豊かにする暮らしのかたち」、日刊工業新聞社、2010)

解説バックキャスティング

ライフスタイルの変化で新しい街が誕生する

街は歴史を受け継いでいます。鎌倉時代の道の痕跡まで残っています。人が移動するという力は想像以上に強いということでしょう。「歩く」という一歩一歩はさほど強くないですが、このライフスタイルは何かを生み出す強い力を持っているのです。

自動車の社会では、自動車が休憩する場所に街ができるというようなことは起こりませんが、かつての歩く社会では、人が旅の疲れを癒す場所で宿場町が誕生しました。新しい街は人が歩くことによって生まれてきたのです。

ここで考えたライフスタイルは、将来、環境問題が深刻になり、自動車による移動が高価になった時に、人が歩いて移動することが多くなる、そのようなライフスタイルの変化で新しい街が誕生するのではないかと考えられたものです。

人が移動し、人が集まる場所にはビジネスが誕生し、楽しみが生み出され、活気が出てきます。環境制約を受けた人々が移動経路と移動手段を変えた時に、街の様相が変わっていく可能性があるのです。

「自動車の数が減る」という将来予測からは新しい街の誕生は考えられませんが、バックキャスティングにより、「歩く人が増える」ということを想像することによって、新しい街の誕生、新しいビジネスの誕生が容易に想像できることになります。

それから、移動が容易ではない、ということをネガティブに捉えては新ビジネスや新しい心豊かなライフスタイルは考えつきません。移動が容易にされないので、地酒、地魚、伝統野菜がそこに行かないと味わえないという価値が高まり、地域の個性がひき立ち、人々はそこへ歩いてでも行きたくなるのです。

掲載日:2012年5月16日


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